テレワークをするに当たって必ず必要になるネット環境。テレワークが働き方として定着してきている方は、必ずインターネットが使える環境を構築していなくてはいけません。
インターネット環境をしっかり整備する必要があるの?
こんなふうに。そんな時しっかりとしたインターネット環境を整備するべきか迷う方も多いのでは?
テレワークにおけるインターネット環境の整備にはいくつか方法がありますが、一般的には回線を引くべきか?それともモバイルWiFiを利用するべきかの2つ選択肢で悩まれる方が多いです。
そこで、どのようにテレワークのおけるネット環境を整備するべきか?光回線を引くべきか?モバイルWiFiを活用するべきなのか?
今回は、こんな悩みを解決していきましょう。
テレワークなら光回線とモバイルWiFiのおすすめはどっち?
テレワークによる業務がメインとなり、常に社内の共有サーバーのアクセスが必要であったり、常にWEB会議を行われているような方は、モバイルWiFiでは、通信が途切れたり、繋がりにくくなることも少なくありません。
テレワーク業務が多い方 ➡ 光回線
外出先での通信の必要性が高い ➡ モバイルWiFi
なるべくテレワークが業務メインとなってきているのであれば、光回線を活用して、業務に支障が出ない様になるべく回線の通信状況を確保しておくことが重要です。
ただモバイルWifiが悪いわけではありませんので、あなたの状況に応じてその利用メリット・デメリットを把握しながら、切り分けていくことが大切です。
テレワークでネット回線の選ぶべき注意点とは
テレワークをする上で回線を選ぶ際には、下記2つの点に注意しましょう。
注意
- 通信が途切れないこと
- 通信速度が遅い
テレワークをする中で大切なことは、業務に支障をきたさないネット環境であるという点です。回線の品質が低いと通信障害が起こりやすくなります。
そのネット環境の構築としては、光回線を繋げることがWiFiと比べると最も手軽で安全な対処法の一つです。コスト的な観点からも通信品質を重視できるのであれば、光回線を引きましょう。
ただ現代のモバイルWiFiは決して性能は悪くありません。KDDIグループが運営するWiMAXなどは高い通信速度をもっていますので、あなたの仕事の在り方に合わせてネット環境を構築していきましょう。
テレワークで必要な通信速度の目安
テレワークにおける通信速度はどれぐらいあればいいのか、目安の速度を把握しておきましょう。
ミーティングツールは、ビデオをオンにしたり、資料の画面共有をしたりすると通信量が多くなってしまうため、大容量のデータをスムーズにできる光回線は最適です。
以下が各サービスを1時間ビデオ・オンで利用した際の、通信量の目安です。
サービスの種類 | 通信量 |
WEB会議 | 約17時間で10GB |
NETFLIX | 約20時間(高画質)で10GB |
Zoom(1時間) | 約72MB(通話のみ) 約600MB(ビデオ有) |
Google meet(1時間) | 約36MB(通話のみ) 約600MB(ビデオ有) |
YouTube | 47時間(標準)で10GB 12時間(高画質)で10GB |
モバイル回線の場合、3日で10GB以上の利用を超えると制限がかかる場合が多いです。
つまり、モバイル回線のみで対応しようとすると、ビデオ有の通話を合計15~16時間で容量を超えるということになりますね。
光回線とモバイルWiFiのメリット・デメリット
テレワークするなら、光回線にもモバイルWiFiにもどちらにもメリット・デメリットがあります。
そこで、光回線にもモバイルWiFiには、大まかにそれぞれの利用メリット・デメリットがありますのでご自分の状況に合わせて、まずは比較して自分に合ったサービスを選定していきましょう。
比較項目 | 光回線 | モバイルWiFi |
通信料金 | ▲ 少し高い | 〇 普通 |
通信速度 | ◎ 速い・安定性が高い | 〇 普通 |
回線工事 | ▲ 必要 | 〇 不要 |
通信制限 | ◎ 無制限 | ▲ 制限あり |
利用開始までの期間 | ▲ 回線を繋げるまで時間が必要 | 〇 比較的すぐに使える |
外出先で使える | × 使用不可 | ◎ 持ち運び可能 |
光回線のメリット・デメリット
こんな感じで、一見モバイルWiFIの方が良さそうに見えるのですが、そうではありません。
光回線は、工事等で時間を少し要したり、通信料金が高いという観点で▲を付けていますが、回線をきちんと通すことでWEB会議やTV会議、チャットなどの通信時に飛躍的に安定的な通信速度と安定性を保つことができます。
そのための初期的な準備に時間とコストを要する点にデメリットがあります。
モバイルWiFiのメリット・デメリット
これに対して、モバイルWiFIは回線工事などのイニシャルコストや工事などの時間が不要なためすぐに利用を開始できるメリットや、持ち運びが可能なので、移動時間にPC作業を行われる方には非常に適していると言えます。
またWiFiなので、通信が途切れやすくなる場合もあるということは覚えておきましょう。
ただ現代のWiFiはかなり性能も安定しているため、それほど心配する必要はありません。
光回線とモバイルWiFiの通信速度の比較結果
光回線とモバイルWiFi回線(WiMAX)とでどれぐらいの通信速度に差があるのか、下記比較表で確認しておきましょう。
■光回線とWiFi回線の平均速度事例紹介
回線名 | モバイルWi-Fiの通信最大速度(下り) |
光回線 | 10Gbps |
モバイルWiFi(WiMAX) | 1.2Gbps |
ポケットWiFi | 838Mbps |
光回線の通信最大速度を見ると、プランにもよりますが、どの光回線も最大で10Gbpsの速度が出せることがわかります。それに対して、モバイルWi-Fiのほうは1Gbps前後となっており、光回線よりも遅いという結果になりました。オンラインゲームをプレイする方や高画質の動画をよく視聴する方は、光回線を選ぶと良いですよ。
テレワークするのに必要な通信速度は下り上り共に5Mbpsが目安になります。
1Gbpsの通信速度では、サイト閲覧をした場合、0.005~0.1秒(計算値)ほどでページを開くことが可能な速度を示唆しています。
これはコミュニケーションツールの使用やテレビ会議も快適に行えるほか、ファイル共有などでも問題ない速度です。
もちろん業務内容や利用するソフトやアプリによっては、それ以上の速度が必要になる場合もありますが、テレワークにおいて上記回線を利用していれば、十分安定した通信を供給することができます。
参考
参考文献:みんなのネット回線速度
光回線とモバイルWiFIの目安価格
続いて、光回線とモバイル回線の目安月額利用料金をまとめましたので、必ず確認しておきましょう。
光回線の目安月額費用
回線の種類(契約期間) | 契約期間 | 月額料金 | 通信速度 |
ドコモ光 | 2年 | 4,400円(マンション) 5,720円(戸建て) | 最大1Gbps(速い) |
auひかり | 3年 | 4,180円(マンション) 5,610円(戸建て) | 最大1Gbps(速い) |
SoftBank光 | 2年 | 4,180円(マンション) 5,720円(戸建て) | 最大1Gbps(速い) |
NURO 光 | 2年 | 5,200円(戸建て・マンション) | 最大2Gbps(超速い) |
どこのキャリアの回線でもどれもそれほど大きくは差がないことがわかります。
現在利用されている端末が上記のキャリアに該当される場合には、テレワークで利用する通信スペックは、同等のキャリアのネット回線で十分安定します。
ただ現在の環境以上のネット通信速度を求める場合には、少し月額利用料金があがりますが、通信範囲が全国展開されているものの中では、NURO 光は今最も通信速度が速いおすすめの光回線です。
モバイルWiFiの目安月額費用
続いて、モバイルWiFiの中でも有名なWiFiの目安の利用料金についても確認しておきましょう。
■モバイルWiFiの目安月額費用
モバイルWiFI名 | 契約更新 | 通信容量/月 | 月額料金(税込) | 端末代金 |
GMOとくとくBB | 3年 | 上限なし | 3,351円 | 無料 |
エキサイトモバイル | 2年 | 上限なし | 3938円 | 無料 |
どこよりもWiFi | 2年 | 100G | 2780円 | 無料 |
テレワークのモバイルWiFiの月額にかかる費用に関してはだいたい3000~4000円前後を推移しています。
ネット環境はテレワーク環境に応じて選ぼう!
ここからは、あなたの状況別に、最適なインターネット回線を絞り込んでいきたいと思います。
ここまで紹介してきた観点を含めて、以下に挙げるライフスタイルにおすすめのインターネット回線を紹介します。
光回線がいい場合 | モバイル回線がいい場合 |
在宅での業務時間が長い | 外出先での利用が多い場合 |
家族複数人での利用がある | 個人で利用する場合 |
TV会議やWEB会議が多い場合 | 会議などの動画による映像処理が少ない場合 |
少し費用がかかっても構わない場合 | なるべく費用を抑えたい |
テレワークを快適に行いたい方 | 引っ越しや転勤が多い場合 |
テレワーク向け光回線を選ぶなら下記4つがおすすめ
光回線とモバイル回線の金額に大差は無いため、ライフスタイルに合わせて選ぶことが最もおすすめです。
以上は、光回線とモバイル回線の月額料金の目安をまとめたものになるため、参考にしてみてください。
おすすめ光回線厳選4選
回線の種類 | 契約期間 | 月額料金 | 特典 |
ドコモ光 | 2年 | 4,400円(マンション) 5,720円(戸建て) | 工事料金無料・最大2万円キャッシュバック・開通前モバイルWiFiレンタル無料・高性能ルーターレンタル無料 |
SoftBank光 | 2年 | 4,180円(マンション) 5,720円(戸建て) | 初期工事料金無料・35000円キャッシュバック |
auひかり | 3年 | 4,180円(マンション) 5,610円(戸建て) | 45000円キャッシュバック・オプション加入及び面倒手続なし・ |
NURO 光 | 2年 | 5,200円(戸建て・マンション) | 45000円キャッシュバック・初期工事料金無・オプション加入なし |
※価格はすべて税込
なお、光回線の場合、次章で紹介するおすすめの契約窓口から、キャッシュバックを利用して契約すれば、月額料金を大幅に節約することができます。
光回線を利用される際に、覚えておいてほしいことは、回線が通っていないエリアでは、提供先が同じでも回線名及び販売商品の質を変えて提供している違いがあるという点です。
エリアによって下記のように回線の違いがあることを覚えておきましょう。
エリア違いによる光回線の違いを知ろう!
ドコモにおいては、全国ドコモ光の利用になり共通ですが、SoftBankやauでは、上記記載に該当するエリア以外では、違ったネット通信商品として販売されているため、通信速度や契約の通信料金が、異なりますので別途確認が必要です。
それほど大きな差はありませんが、差があることを覚えておきましょう。
おすすめモバイルWiFi厳選4選
特にテレワークにおいてモバイルWiFiでも過度なミーティングなければ、モバイルWiFiでも十分に利用可能です。
私のモバイルWiFiを活用して日々のテレワークを行っている方もいますので、今のWiFi用通信機器は、それほど通信の安定性について心配しなくても問題ありません。
続いて、外出などが多く、外で通信環境が必要な方向けのおすすめモバイルWiFiについて厳選して4つご紹介しておきましょう。
人気度 | モバイルWiFI名 | 契約更新 | 月額料金(税込) | 通信容量/月 | 端末代金 | 特典・実績 |
1 | GMOとくとくBB | 3年 | 3,780円 | 上限なし | 無料 | 93678円相当お得・お客様満足度2年連続No.1・最短即日利用可能 |
2 | BIGLOBE WiMAX 2+ | 1年 | 3980円 | 上限なし | 無料 | 工事不要・利用開始月利用料金0円 |
3 | エキサイトモバイル | 2年 | 3938円 | 上限なし | 無料 | モバイルWiFiルーターの端末補償をコミコミ |
4 | どこよりもWiFi | 2年 | 2780円 | 100G | 無料 | SIMカード不要・利用場所に合わせて複数の回線(docomo、SoftBank、au)に自動接続 |
上記は、人気度や顧客満足度そして通信の利用状況、月額費用を元にして総合的に判断されたものです。
テレワークや外出時の利用に当たっては、モバイルWiFiの通信容量は、無制限もしくは100G以上のものを選定しましょう。そして月額費用は、4000円前後が相場です。
その上でどれだけの特典が用意されているかで決めるとよいでしょう。
そんな中で、顧客満足度が高く、特典が豊富で安定した通信料を誇っているのが、GMOとくとくBBです。それに続いて、BIGLOBE WiMAX 2+がよいでしょう。
ここ近年エキサイトモバイル WiFiなんかも通信容量を無制限にして、力をいれているWiFiの一つです。
光回線はこんな方におすすめ
光回線を利用される方は、下記のような方に向いています。
こんな方におすすめ
- しっかりとしたネット環境を求めている人
- 今後はテレワークがメインになる
- 大量のデータ通信をする
- 在宅勤務で外では仕事しない
- 家族みんなインターネットを利用する
- スマホは家族みんな同じキャリア
まずテレワークの環境を充実させたい方は、やはり光回線を導入することをおすすめします。今は光回線もそれほど高くありません。ADSLと比較してもほぼ変わりませんので、テレワークの頻度が上がっている方は確実に導入することをおすすめします。
モバイルWifiはこんな方におすすめ
次のようなタイプの人がテレワークをするなら、モバイルWiFiのほうがおすすめです。
こんな方におすすめ
- 手軽なネット環境を求めている人
- テレワークをすぐに始めないといけない
- 残業はほとんどない(18時までは通信無制限)
- 自宅以外でも仕事したい
- 1人暮らし、または個人でネット利用する
- 転勤や異動が多い方
またテレワーク以外にも外出先で、ネット環境を必要とされる方や転勤や異動が多い方は、モバイルWiFiを利用する方がよいでしょう。
またあまりネットを使用しないが、少しネット環境を整備しておきたいという方もモバイルWiFiでしょう。
まとめ
このように、テレワークにおけるインターネット環境の整備するのには、あなたのネットの利用の仕方によって決めていくことが非常に大切で、テレワークが多ければ、なるべく回線を引くことをおすすめします。
急いで回線を引かなくていけない場合には、ソフトバックなどでは、回線を引き込む間にもモバイルWiFiの貸し出し行っている場合などもありますので、自分のキャリアに合わせて調査しながら、契約を進めていくといいでしょう。
また外出先でのネット環境が必要な場合には、モバイルWiFiの利用を考えるといいでしょう。
あなたのテレワーク環境に合わせて、上手に契約を進めていきましょう。