身体に異常を感じるのに、医師からは身体的な異常はないと診断される精神疾患の一つ『自律神経失調症』。
- いったい何を基準に自律神経失調症が決まっているの?
- 気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで、この自律神経失調症の診断方法や診断基準がどのように定義付けされているのか
詳しくみていきましょう。
自律神経失調症に診断方法は確立されているの?
そもそも自律神経失調症の診断方法はどのように決まっているのかという問いに関して、
・実際自律神経失調症の診断方法は確立されていません。
そもそも自律神経失調症自体の病名が、医学的に正式な疾患名としては扱われていません。
特に精神疾患の病気は、原因を特定できないものが非常に多く、その原因がわからない場合や仕事の関係上精神疾患と断定したくない場合において、自律神経失調症と診断する時に用いられる病名なのです。
自律神経失調症に診断方法を確立するのは難しい!
ただ一つ勘違いして欲しくないのは、自律神経失調症は、診断方法がないわけではありません。
ただ自律神経失調症は、診断することも難しいうえに診断方法を一つに確立できないのには、4つの理由があります。
<辞林神経失調症の診断方法が確立しづらい4つの理由とは>
- 病状によって治療方法をがある必要がある
- 医師の判断によって診断方法や治療方針が変わる
- 症状はあるが身体的異常が見当たらない
- 診断に時間がかかる
自律神経失調症の症状は、人によってその症状の現れ方は十人十色です。
身体の異常に応じて診断方法を適宜変える必要があるということです。
自律神経失調症は精神疾患の総合的なものと捉えよう!
精神疾患の一つとしても知られている自律神経失調症以外にも、精神疾患には、さまざまなものがあります。
<精神疾患の例>
- うつ病
- 統合失調症
- 過敏性腸症候群
等、どれも似た精神疾患です。
腸だけに異常が出ていれば、過敏性腸症候群になったり、その病名の特定や判断が難しいと言われています。
そのため、病名を特定できない時に、自律神経失調症として、総合的に判断されることがよくあるのです。
自律神経失調症は、その病状が特定できない場合に幅広い病気をもつ意味でこの病名が用いられるため、精神疾患の総合的な病気と覚えておくとよいでしょう。
自律神経失調症の診断方法・診断基準について
先ほども申したように自律神経失調症に診断方法は設けられていません。
その症状に応じて順応に原因を特定し、あなたの症状には、どのような異常が多く現れるのか分析を開始します。
まず最初の場合には、外科的な要因がないかを調べるために、様々な科を受診することが多いです。
動悸や息切れがある場合
動悸や息切れがある場合には、心を落ち着かせる薬・漢方等が処方されます。これに合わせて心電図等の検査が行われます。
⇒内科を受診
めまいやふらつきがある場合
めまいやふらつきがある場合には、耳鼻咽喉科に行きましょう。
聴力検査や平衡機能検査が行われます。
⇒耳鼻咽喉科を受診
うつ的な症状が強い場合
気分が落ち込んだり、眠れない、神経系の乱れがある場合には、下記を受診していきましょう。
⇒精神科・神経内科・心療内科を受診
便秘・下痢等腸内環境異常や逆流性食道炎の場合
便秘や下痢等が繰り返される場合には、最初のうちは内科でもよいです。
⇒内科・胃腸科・循環器科
それに応じた薬が処方されますが、それでも改善されない場合には、胃腸科や循環器科を受診して異常があるかを確認することが良いでしょう。
ただ、この時もうすでに胃腸の症状だけでない場合には、心療内科を受診する判断が賢明かもしれませんね。
これらの耳鼻咽喉科、内科、脳外科、産婦人科などの気質的な疾患がないことを確認した上で、自律神経失調症の診断へと入っていきます。
自律神経失調症の診断は変化しやすい!
このように、その症状のみ単体で現れる場合には、さらなる精神疾患の病名を特定していきます。
しかし、精神疾患の場合には、これらの病状が併発していることが非常に多いです。この複合的な症状がある時に初めて、自律神経失調症やうつ病、統合失調症等に分類されることになります。
なので、覚えておいてほしいのは、自律神経の疾患がある場合には、統合失調症の診断を受けたり、うつ病の診断になったり、その時の微妙な症状の現れ方によって病名が変化することがありますので、覚えておいて下さい。
実際に1年後に自律神経失調症からうつ病の診断を受けたり、再発した時には、統合失調症の診断を受けた方もいらっしゃいますので、非常に診断が難しいということを知っておきましょうね。
自律神経失調症で最初に診断するのは病状にあった科を!
私自身も様々な病院に通いました。
ポイント
内科⇒胃腸科⇒脳神経外科
しかし、どこでもその原因と特定することができなかったのです。
そして、最終的に行き着いたのが、心療内科でした。
もし、最初に心療内科を受診したとしても、心療内科ではすぐに病名を特定できることはでません。それは、なぜか。
それは、その病気が精神疾患だからです。
心療内科を受診後も、症状によって内科や循環器科・胃腸科等を受診することは覚悟して下さい。
それらの外科的な病気が潜んでいないか総合的な判断の後で、初めて精神疾患が診断されるためです。
まずは、その症状が現れた病気に対する内科等で様子をみましょう。
- それでも改善されない
- 複合的な症状がある場合
この2つがある時に「心療内科」を受診しましょう。
まとめ
このように、自律神経失調症は、人によってもその症状が異なり、その時によって症状が変化します。そのため、明確に断定することが難しいため、診断方法を確立することが難しい病気なのです。
そのため、自律神経失調症は、一般的に知られている病名であるにも関わらず、医学的な病名としては扱われていない所以なのです。
自分の病気の症状を見極めるためには、その病気の経験者の意見や病気の専門の意見をよく聞きながら、上手に病気と向き合うようにしていきましょう。
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