一度患うと中々原因を特定することができない精神疾患の一つ「自律神経失調症」。この病名を皆様も一度は耳にしたことはあるかと思いますが、治すことが難しい病気としても知られている病です。
そんな自律神経失調症ですが、
- 確立された治療法はあるの?
- 検査の方法はあるの?
そんな悩みにお答えして解決していこうと思います。
自律神経失調症は確立されている?YES or No
そもそも自律神経失調症は、その治療法そのものが確立されているのか、いないのか?
この答えは、⇒⇒⇒「No」です。
その理由は、自律神経失調症に現れる症状は、人によってもその症状が異なるため、治療方針を人の症状に応じてよりよい良い治療法を作っていかなくてはいけないためです。
この病気を患っている患者は、様々な病気が併発している可能性があるため、その耳鼻科や内科等色々な病気の対応も合わせて行うことが多いのです。
だから、私自身の経験上「No」と答えさせていただきましたが、これは、難しい病気になればなるほど、同じかもしれませんね。
実際には自律神経失調症の可能性を見極めるための検査方法はいくつか存在します。
後ほどご紹介していきましょう。
自律神経失調症の検査方法について
自律神経失調症かどうか、自分自身でチェックしてみたい。という方は、ぜひ下記で簡単にセルフチェックすることが可能です。
ですので、こちらでまず簡単に確認してみましょう。
そして、実際に様々な病状が現れやすい病気であるため、治療法が簡単に特定しづらいのも事実です。ただ自律神経の乱れの可能性を見極めることができる検査方法があります。
それには、下記6つの検査方法があります。
<自律神経失調症を見極める6つの検査方法>
- ヘッドアップティルト試験
- シェロング起立試験(体位変換試験)
- 眼球圧迫試験
- バルサルバ呼吸試験
- 頸動脈圧迫試験
- 寒冷昇圧試験
こうした検査試験を活用して、自律神経失調症かどうかを見極める方法もありますが、こちらは別途有料になるため、こうした検査を行う人はあまり多くありません。
自律神経失調症の4つの治療法について
ただこうした検査をしても、その本質的な治療法をや原因を謎といていくためには、これらの試験だけでは、病気根源を解消していくことができません。
自律神経失調症の治療法には、大きく分けて4つの治療法(対処療法)があります。
<自律神経失調症の主な治療法>
- 薬物療法:つらい症状を緩和する薬物療法
- 精神療法:ストレスとの付き合い方や自己理解を深めるための精神療法
- 生活療法:生活リズムや環境を整える生活療法
- リラクゼーション法:呼吸法や自律訓練法
まずは、これらの治療法を状況に応じて一つ一つ試しながら、症状の改善を図っていきます。
病状が悪くても、その原因が特定しづらいため、上記の治療法を組み合わせながら、あなたに適したよりよい治療法を確立させていきます。
まずは、薬のみならず、自律訓練法や呼吸法などのリラクゼーション法を取り入れていきます。
あなた自身の病状の原因は、生活環境にあるのか、身体的な異常なのか、その原因によって治療法を変えていきます。
さらに生活環境に問題があるのであれば、薬物療法や精神療法を活用して改善を図っていきます。
一番利用される薬物療法は補助的役割として
一度自律神経のバランスが崩れると、そのバランスを保つためには
- 「精神的な治療薬」
- 「身心的な治療薬」
しかし、市販薬ではその効果も確証が持てる薬ではないため、販売されていないのが実情です。
<精神的効果がある3つの治療薬>
- 抗不安薬(精神安定剤)
- 抗うつ剤
- 睡眠薬
また身体に様々な症状や異常が発症し、自律神経症状が悪化している場合があります。そんな時には、下記の治療薬を利用するようにしましょう。
<身心的な効果がある3つの治療薬>
- 心因性嘔吐の制吐剤(プリンペラン/ナウゼリン)
- 過敏性腸症候群での胃腸薬(イリボー/コロネル)
- 緊張型頭痛や肩こりでの筋弛緩薬(ミオナール/テルネリン)
特に、第二の脳ともいわれる腸内は、神経が多く通う臓器の一つです。自律神経の乱れは腸内フローラを乱し、過敏性腸症候群に発展する場合もあります。
このように自律神経失調症では、この2つの治療薬を併用してを組み合わせて治療していくことも多いです。
自律神経失調症の治療が長引くことで、その症状はうつ状態やパニック障害等にも発展することがあります。こうした二次的な問題にも治療薬が必要不可欠ではありますが、薬はあくまで補助的な効果に過ぎません。
それに合わせた日常的なリラックスした状態を作り出すケアが必要不可欠であることを忘れないでください。
自律神経失調症にはその他3つのケアがすごく大事
自律神経失調症には、この薬物療法もはずすことのできない治療法なのですが、実は、それ以外の3つ
「精神療法」「生活療法」「リラクゼーション法」も、絶対に外してはならない治療法なのです。
日常的な対処法として、
まず背筋を伸ばして、ストレッチ・深呼吸をしてみて下さい。
健康な人がやってもあまりリラックス効果を感じないかもしれませんが、こんな時のストレッチやラジオ体操による身体を反る動作や横隔膜を上げる深呼吸が動きはリラックス効果を生み出します。
これらを毎日継続することで、リラックス効果がありますので、ラジオ対応や深呼吸を継続して行うようにしましょう。
自律神経失調症は、身体的なダメージに合わせて、精神的な障害も発症していることが多いため、どちらも合わせてケアしていく必要性があるのです。
自律神経の乱れは姿勢が原因になるケースも!
自律神経の乱れには、ストレッチや体操が非常に効果があるとお伝えしましたが、この原因には、姿勢が原因で自律神経失調症が発症してしまうケースが、ここ近年で急増してきています。
その原因となるのが、「スマホ・携帯依存」です。
電車の待ち時間に人をご覧になって見て下さい。
皆うつむいたまま携帯を見ている後景を目にするはずです。この姿勢が頸椎をゆがめ、神経を圧迫しているのです。
あなたは、こうした姿勢をしていませんか?
そこで、この姿勢改善に向けたおすすめの対処法についても詳しく解説しています。少しでも自分の思い当たる節がある方は確認しておきましょう。
まとめ
このように、自律神経失調症の治療法は、様々な検査方法や治療法が存在します。
ただ個人の症状に応じた細分化した治療法が必要不可欠なため、誰しもが同じ治療法に結びつかないことが多いです。
自律神経失調症は、様々な病状が発症しやすいため、その病状に応じた治療法をアプローチしながら、改善していく必要性がある非常に難しい病気でもあるのです。
だからこそ、しっかり病気と向き合い自分がいかにリラックスした状態を作り出すことができるかで、あなたの病状は大きく変化をもたらしてくれることでしょう。
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